無量寺(船橋市米ケ崎町)の扁額を修復しました

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無量寺(船橋市米ケ崎町)の扁額を修復しました

船橋市米ケ崎町の無量寺(むりょうじ)というお寺に訪問しました。
とても趣のある額が飾ってあります。このような建物の高い位置に掲げられる額を、扁額(へんがく)と呼ぶそうです。
こちらの扁額になんて書いているかというと、「無量壽(むりょうじゅ)」と書いてあるそうです。
また、落款には「沙門香浩拝書」とあり、無量寺のご住職が書かれたものになります。

扁額にして飾るからには、何か意味があるからではないかと思い、調べてみると、「無量」というのは、「はかり知れないくらい長い生命」という特質を前面に出して、「阿弥陀仏」を言い換えた表現のようです。
お寺に飾られているのは、参拝者にとって「ありがたい」と感じられるからではないかと思われます。

実は、この「無量壽」の扁額は、無量寺のご住職が文字を書かれたものを、弊社オフィススギモトの会長である杉本忠が、杉板材への手彫りによる彫刻で制作し、1995年に無量寺へ寄贈したものになります。

その後、時を経ること2016年5月、劣化した扁額の修復作業を承りました。
その際、会長の杉本が手掛けた修復作業において、漆塗りや金箔押しなど、一級印章彫刻技能士である岩本博幸先生に多大なご協力をいただきました。※ページ下部に岩本先生のプロフィールと、ご自身の木彫(扁額)製作の工程をご紹介させていただきます。)
こちらでは、会長の杉本が岩本先生のご協力のもと、手がけた修復のプロセスをご紹介させていただきます。

修復された扁額は、まるで新しい命が宿ったかのように輝いています。まさに、世界に1点だけの作品となりました。
今回は、印鑑の手彫りの技術に裏打ちされた匠の技をご紹介させていただきました。
次の世代にぜひ引き継いでいきたいと思います。

オフィススギモトでは、各種ゴム印・印章・浸透印など、熟練のスタッフがお悩みに寄り添った提案をさせていただきます。スギモト工房はこちら!

 


ご協力いただいた岩本博幸先生の木彫(扁額)製作工程(YouTubeでその1その2その3までご覧いただけます。)

岩本先生には、本記事作成に関しても、ご助言をいただきました。大変ありがとうございました。
今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

岩本博幸 氏 プロフィール

岩本博幸 氏 プロフィール

1934年に印鑑・印刷専門店の長男として生まれ、10代より書を中村素堂氏、篆刻を関野香雲氏に師事。その後長年にわたって東京印章協同組合技術講習会の講師を務めて印鑑店後継者を育成するかたわら、書・篆刻・木彫の創作にも意欲的で、独自の文字世界を楽しみながら追求してきました。

オフィススギモト広報担当

オフィススギモト広報担当

WEBメディアの広報を担当しています。オフィススギモトの最新ニュースや、サービスの紹介などをお伝えしていきます!

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